ボウリング上達への道と知識

ボウリングの初心者が上級者になるまでに必要な知識を提供していきます。ローダウンの練習をされている方も参考にされてください。

ボウリング

ローダウン系のボウルを投げたいならまず脱力で球速35kmのストレートから

投稿日:2019年1月25日 更新日:

どんなボウリングを求めているか

ボウリングにはスタイルがあります。

大きく分けるとストローカーなのか、ローダウン系なのか。

自分が求めるボウリングのスタイルにより、求める指導者も違ってきます。ローダウン系を求めるなら、ストローカー系の3倍の練習が必要と思ってください。

ネット上に出ている大方の情報は、今一痒いところに手が届いていないものが多くて、一応参考にはなるのですが不十分というものがほとんどです。

ストローカー系のボウリングを求めるのであれば、多くの指導者がいますし、それほど難しいスキルは必要ありません。

ところが、ローダウン系となると非常にスキルが高くて、ボウリングを何十年と続けている人でも痒いところに手が届かない指導しかできないのが現状です。

それに、間違っている指導をしている人も沢山いると思います。

ローダウン系をマスターするなら

ローダウン系の投法をマスターしたいと思う人は、すぐに回転に目が行きます。あの高速回転を自分も投げたいという意識からです。

しかし、練習する順番としては、ます球速のあるストレートからです。

急速のあるストレートを、投げれなければ例えボウルを回転させることができるようになったとしても、球速が20kmとかの遅いボウルしか投げられません。

球速が遅くても良いなら、ボウルを回転させるだけならそんなに難しくありません。回転は後からで十分ですというより、回転をかけること以上に大切な要素があります。

まず、ストレートで球速が35km位の玉を力みなく投げられるようになることが最初の段階です。非常に重要です。

力んで力任せに投げるストレートではダメです。

ハウスボウラーが投げている力んで投げる速球は、誰でもできます。

問題は、力まないで投げる速球です。

これをマスターしようと練習すると、まず間違いなくボウルが後ろにドスンと落ちるという怖さです。

ローダウン系のトップ選手と、ボウリング場で見られる通常のストローカー系のボウラーを比べると、スイングスピードが明らかに違うことが分かります。

ローダウン系で投げているプロのスイングスピードはストローカーのスイングスピードよりもかなり速いです。

センターでオープンバックで投げている多くのボウラーさんを見ますが、彼らはオープンバックにはしていますが、スイングにスピードがありません。

何故かと言いますと、「ボウルを落としそう」「体がぐらつく」などという不安意識からスイングに力みがありオープンバックにして位置エネルギーを得ているように見えますが形だけで、ボウルの落下を自ら制御してしまい高く振り上げた意味が無くなっている人が殆どです。

オープンバックはボウルを高い位置まで上げ、そこから一気に力を抜いて振りぬきます。ボウルを持つ手に力みがあったのでは、ボウルの落下速度が妨げられて振り上げた意味がなくなった状態になってしまいます。

実際にスイングスピードが遅く、ボウルのスピードも遅いオープンバックをしている人がたくさんいます。

それなら、ボウルを高く上げずに低い位置から一気に振りぬいた方がスピードがでます。

ボウルを両手で持ち頭上に挙げて、そこから床にボトンと落としてみて下さい。そのボウルが落ちるスピードがオープンバックの目指すスイングスピードです。かなり速いスピードで落ちます。

腕に力が入っておらず、ボウルと一緒に腕が落ちていくならボウルはかなりのスピードで床に向かって落ちていきます。しかし、それをしようとするとボウルはただ後ろにボトンと落ちてしまうという怖さがありできません。

オープンバックのスイングでは、スイング最中にボウルの重さは感じません。なぜなら、全く力を抜いて腕もボウルと一緒に落ちていますから。

この脱力した速いスイングがローダウンの全てとも言えるほど重要です。

プッシュアウェイからの見直し

投球のタイミングを変えるのは、至難の業です。

そう簡単に投球のタイミングは変わりません。

まず、最初のプッシュアウェイから力を入れずに持っていかなければ、最後までスイングの脱力ができません。

脱力を振り下ろす時だけに意識してしまいますが、それは間違いで最初のプッシュアウェイから脱力しないと、最後のダウンスイングの時にも完全な脱力ができません。

スイングでボウルを高く上げるのは、力で上げるのではありません。

ボウルが体の真横を通るときに体は前傾していきます。ボウルと体が入れ替わる感じで体が前傾して体重移動していきます。

そして体が前傾して前に進みますので、ボウルをスイングしているのですが後ろに移動しているのではなく最下点から真上に降りあがる感じになります。

この時のスイングでも肘はしっかり伸びてボウルに引っ張られるような力を感じながらスイングします。

5歩助走でいうと4歩目の右足に重心が乗った時に、ボウルは最高点に達します。最高点に達したら、腕に張りを感じながら体を沈み込ませ蹴りに入るわけです。

この最高点に達した時に「運動会のヨードン!」状態のスタートと同様に右足で床を蹴ります。そのことにより、力んでいない腕なら腕に張りを感じるはずです。

この腕の張りが重要です。

右足で床を蹴ったら、今度は左足に体重移動をします。

左足はつま先側を先に着きスライドさせ、ここぞと思う所でかかとに重心を載せストップさせます。「つま先→かかと」の順番です。

かかとに重心を乗せストップさせたときのボウルの位置と角度は、お尻の後ろ約45度です。

この角度は重要です。


左足でストップをかけた時に、腕に張りがあり、尚且つ脱力できていれば自然に肘がたわみます。左足でストップをかけた時に一瞬ですが体に急ブレーキがかかった状態を作らないとダメです。

左足で急ブレーキをかけた時に、一緒に体が前に流れてしまったのでは左足でブレーキをかけた意味がなくなります。

左足のブレーキはほんの一瞬ですが体のブレーキに連動し、その後は体は前に流れます。

この一瞬の体のストップが肘のたわみを産みます。かかとでブレーキをかけたのに体が同時に流れては、たわみは生まれません。かかとのブレーキが体のブレーキに一瞬だけ連動する必要があります。この連動により肘がたわみます。慣性の法則を使います。

そのたわみが生まれた後に、体のブレーキは解除され前に流れますがこの時にフラットスポットが生まれます。レベレージが多くなります。

手首のカップリストは意識しない

高速回転をかけようとする人は、例外なく手首の形を意識します。

しかし、多くのローダウン選手を見てみると、手首を深くカップリストにしている人もいれば、殆どカップリストにしていない人もいます。

手首よりも重要なのが、スイングスピードです。スイングスピードが早ければボウルをなでるスピードが速くなりますので回転が増します。

PBAの高速回転をかけている人でも、手首はカップリストになっていない人は沢山見かけます。もちろんロバートスミスのように強烈にカップを作る人もいます。

でもカップにならなくても手首は、ボウルの横に垂直程度に入っていれば十分です。

それよりも、速いスイングを意識することが大切です。

たわんだ肘を伸ばし速いフォロースルーをする

たわんだ肘を伸ばせば、ブロークン気味だった手首が解消されボウルに垂直気味に位置します。手首ももちろん脱力していなければ、ダメです。

これだけでのスイングでRPM400は出ます。RPM400はかなり回転している方です。宮城鈴菜選手がRPM380位ですので、男子なら彼女以上のボウルは投げられます。宮城鈴菜選手の手首の形を見てみて下さい。リリース直前にカップリストになっていません。

宮城選手はボウルのスピードがPBAと比べると遅いので、この回転数でも曲がります。ピンヒット2.5秒です。

上の画像はEJ Tacketのリリースで、手首が一番深く入った場面です。せいぜいボウルの真横に垂直程度までしか入っていません。彼はスイングスピードが他の選手よりも早いです。

そして助走の勢いをそのまま、リリースに伝えています。他のPBAの選手とは投げ方が違います。多くのPBAの選手は完全に止まってからリリースに入りますが、EJ Tacketは助走スピードをそのままリリースにつなげています。助走スピード+脱力スイングということです。

彼のRPMは600回転です。まるでモーターです。pinヒット2.2秒です。

人間の指で強いのは人差し指と中指

5本の指の中で強いのは人差し指と中指です。薬指と小指は弱いのです。ところが、多くの人のリリースは薬指が真下になります。

EJ Tacketに限らず殆どのPBAの選手はリリース直前は人差し指がボウルの下に来ています。


中指は7時方向で人差し指が6時方向です。


7時方向にあった中指が6時方向に移動します。この移動の時にたわんだ肘を伸ばして移動させています。これによりアクシスローテーションが生まれます。

オープンバックをすると体がよたよた

オープンバックのスイングをすると体がヨタヨタしてしまうという人がいます。その原因は脇が空いているからです。

ボウルが体から離れると、7kg近くもあるボウルが頭上から落ちてくるのですからその重さに耐えられません。

できるだけボウルは体の芯で受け止めないとダメです。

そのためには脇をしめ、スイングの軌道が体の直ぐ横を通るようにしないといけません。体全体でボウルの重さを受け止め支えます。

7kg近い重さの物を頭上から落として、体から離れた場所で支えろと言われても無理があり、体がグラつくのは当たり前の話です。

スイングは脇をしめ、極力体に近いラインをスイングし、左足の直ぐ横にボウルを落とすことを意識します。

脇を締めることの重要性

ローダウンで高速回転をかけている人の投球を見ると、皆同様に脇を締めて投げている。ボウルがお尻の後ろから出てくるような感じになっています。

脇を締めると、どのような効果があるのか。

それは、左足で急ブレーキをかけた時のブレーキ効果が腕に伝わりやすいという効果があります。体軸から離れてブレーキをかけても、そのブレーキ効果はうまく腕に伝わりません。

腕が体の近くをスイングしていると、左足でブレーキをかけた瞬間に腕にもそのブレーキ効果が伝わります。スイングが体から離れていると、ブレーキ効果は弱まるだけでなく伝わるのに時間がかかってしまいます。

左足のブレーキ効果は一瞬ですので、その一瞬の効果を腕に伝えるには脇を締めて、スイングが体軸に近い所で行われなければだめです。脇が空いていたのでは効率よく慣性の法則が働いてくれません。

また、脇を締めることによりインサイド・アウトのスイングが可能となります。ボウルを外に出し曲げる場合はこのインサイド・アウトのスイングがとても重要になります。

腕を伸ばし親指を真っすぐ前に向けてみて下さい。人差し指と中指はどちらの方向を向いていますか?およそ11時の方向を向いていることが分かると思います。

ローダウンではボウルを縦回転で回しますが、インサイド・アウトのスイングで親指をヘッドピン方向に向けて抜くだけでボウルには自然とアクシスローテーションが入ります。

そして、この方向に親指を向けることができれば親指はサムホールから抜けるときに綺麗に抜け親指の第一関節左側を擦らずに抜くことができます。親指の第一関節の横に豆ができません。

この抜き方をマスターすると、縦回転で舵角が10度位入った理想のボウルが投げることができるようになります。

ローダウンの意識の流れをまとめると

①プッシュアウェイからの脱力

②ボウルと体の入れ替わり。前傾。5歩助走ではタン、タン、タン、タ、タンの助走意識。(クイックステップ)タメを作れたか作れないかが重要。タメを作れないと脱力からの速いスイングができません。

③左肩を前に出し左手の平を返す(オープンバック)左肩を前に出すと右肩が開く。

④右脚4のタイミングで腕の張りを感じながらボウルはトップでタメを作る。

⑤体を沈めながら右足で蹴り、脇を締めスイングは体軸に近づけインサイド・アウトのスイング。

⑥左足はつま先からスライドしてかかとでストップ

⑦ストップ時に体は一瞬壁を作る。左足の踏ん張りが必要。

⑧この時にボウルはお尻の後ろ45度

⑨ボウルが45度の位置に落ちてくるまで脱力した腕は張りを感じている

⑩体がストップで一瞬止まった時に自然に腕はたわみが生じる

⑪ボウルはできるだけ体に近いスイングラインを取る

⑫体は前に移動していきフラットスポットができる

⑬ボウルは人差し指が真下に来るように意識

⑭肘を伸ばし手首が伸びる

⑮中指がボウルの真下に来るように意識。ローテーションが生まれる。

⑯手首ももちろん脱力状態

⑰速いスイングスピードを保てるように意識しフォロースルーまでしっかりスイング

⑱手の平が天井を向くように、反時計回りにスイングする意識

ローダウンを投げようとすると、こんなに沢山意識しないとダメなポイントがあります。人間こんなにたくさんのことを同時に意識してボウルを投げられるものではありません。

意識しないでも出来るようにするには、練習しかありません。

こっちを意識すると、あっちがダメで、あっちを意識すると、今度は違う方がダメでとう感じで全てを完全に調和させることが本当に難しいのです。

ですから、ローダウンは難しいわけで練習もストローカーの3倍必要なわけです。この投球方法で更にはコントロールよく投げるとなると大変です。スパットに意識を持ってくると、フォームのどこかが上手くいかないということが起きてきます。

かなりの練習が必要で、何も意識しないで投げれるようになるまでスコアーは全く期待できません。

更に、コンディションによってローテーションの角度を変えるスキルも必要になりますので、トッププロの凄さが分かります。


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